一夜明けて、オークスについてメディアからの反応

柏木集保 重賞レース回顧(オークス)
矢内 降着免れたが明快さ欠く裁定基準
池添、斜行Vに後味悪く/オークス
【オークス】最強ポピーGI2勝目!次走は米オークス有力
サンスポは特にこれといった意見なし。
対して、柏木集保氏は、ダイジェストのときと同様、
かなり辛らつな意見を述べていますね。


審判がJRAの職員では、いかなる人物を配したところで
最初からそれは不可能である。
主催者であるJRAの優秀な職員であればあるほど、
その審判の与える影響やもたらす事態を考慮してしまう立場から
離れることはできない。
(中略)
トールポピー(池添騎手)の大きな斜行は誰の目にも明らかであり、
不利を受けた馬が複数いた。審判は本来、自らの役割に自信を持って、
尋常ではない斜行に対し、それが他馬に重大な影響を与えるかどうか
「判断」すべき立場にある。
(中略)
ただし、主催者であるJRAに身をおく人物にはそれはできない。
もともとの立場が審判でないからだ。
つまりは、公正さよりも、JRAとしての立場、運営を重視した採決をしていると。

今回も審議は長引いた。多くの関係者、当事者に事情を確かめた。
JRAの職員が審判である限り、ここが間違っている。
たとえばA騎手に「大きな不利があったのか?」とたずねることが
すでに公正ではない。
思い出してみよう。
秋の天皇賞で公営の五十嵐冬樹騎手が斜行・降着に関係したとき、
何人かの関係者が口をきわめて斜行の騎乗をとがめ、
中にはののしった騎手もいた。
で、今回、トールポピーは天下のノーザンFの生産馬であり、
オーナーも分かりやすくいえば社台系。角居厩舎。
乗っていたのは仲間である池添騎手。
「ひどい、これじゃ競馬にならないよ」とは、だれもいえない。
これ、誰もが一度は考えることですよね。
一部生産者からばかり有力馬で出てくる現状もあれば、
馬主による横暴な行為がまことしやかに伝えられることもある。
武豊TVなんかを見ても、栗東の騎手たちの仲のよさみたいなものが、
常々クローズアップされますし、ところどころで馴れ合ってる部分が
あるんは無いの?なんて思うことがないわけではないです。
なぜ、あれがダメでこっちは大丈夫なのかってことは、
他にもあることですけど、オークスという注目度の高いレースで、
不透明なことが起こり、そこにかかわった面子がご覧の通りであれば、
不信感は大きくなるよなあ。
柏木氏同様、スポニチ矢内浩美氏も、今回の採決に疑問を投げかけ、
元ジョッキーや調教師、記者代表を審判員にすべきと言っていますね。
その面子には、エージェントに関わっていたり、
情報会社に顔出している人とかもいるんで、素直に賛成が出来ないものの、
実際に利害関係にない第3者による審判員チーム結成は急務だと思います。
最後に、日刊の記事に審判部長のコメントについて。
まず、降着に至らなかったことについて、
「4頭に影響を与えたが、個々の馬の被害具合は着順を変更するまでは
至らないものだった」
そして騎乗停止の処分について、
「継続的に大きく内斜していた。危険な騎乗」
とありますが、これってつまり、昨日考えたように、
今回は被害馬が仕掛けどころで多少行き場をなくしたり、
接触したくらいですんだから降着にはしませんでしたってことですか。
で、乗り方は危なかったから、その点は騎乗停止で処分だと。
ということは、カワカミプリンセスの斜行のときの、
ヤマニンシュクルくらいの被害状況にならないと、
GIで馬券に絡んだ加害馬は降着にならないってことなんですかね。
前回はたまたまそういうことになりましたが、
今回もその危険性は十分にあったと思うんですが、
結果が全てってことなんでしょうか。
ファンはそれで納得できるのかどうか・・・
もう少し、きちんとメディアが持ち出して、今後も議論されてほしいですね。