生産者あっての競馬のはずですが・・・

競馬コラム - netkeiba.com | ディープスカイ号優勝祝賀会/田中哲実/生産地だより
田中哲実氏による、春2冠馬で、秋緒戦の神戸新聞杯を完勝したディープスカイ号の
優勝祝賀会レポート。
社台グループの力が巨大化し続ける中で、父が社台の種牡馬ではあるものの、
荻伏生産の馬が世代No.1の実力を示しているのですから、
この盛り上がり方はよくわかります。
個人的に気になったのは、田中氏が余談で触れている点。


今年の交付基準一覧表によれば、日本ダービー優勝で、
生産牧場賞が200万円、繁殖牝馬所有者賞が500万円の計700万円。
ただし、仮に、オーナーから預かった繁殖牝馬の産駒が優勝した場合には、
当然のことながら、生産牧場賞のみの交付である。

今を去る10年前の平成10年度には、日本ダービーに優勝すると、
一般生産者賞740万円、繁殖牝馬所有者賞740万円。
そしてディープスカイを例にとると、父がアグネスタキオン
いわゆる父内国産馬となるためさらに200万円が加算され、
計1680万円にも達する交付金であった。
仮に、それが市場取引馬だったりすると、210万円が上乗せされ、
1890万円にもなったのである。

最大の栄誉であるダービーを勝っても、生産者のもらえる額は700万。
騎手が750万をもらっていることを考えると、少ないですよね。
それでも多いのかもしれませんし、売り上げが下がっている状況では
致し方ないことかもしれませんが、タダでさえ大きいところしか残れないような
現状があるなか、もう少し生産者全体のモチベーションを維持する施策は
行えないものですかねえ。
北海道でこの状況なら、その他の生産地はどうなるんだという・・・