土日回顧

スワンS

マルカフェニックスが好位追走から抜け出し重賞2勝目。
マイネルレーニアが出遅れ、ジョーカプチーノが引っ張る展開になりましたが、
ヘッドライナーなど、逃げられる馬は大して競りかけず、
それほど早いペースにはならず。
直線に入ってアーリーロブストが抜け出すシーンがありましたが、
すぐに内からジョーカプチーノが差し返し、
これに外から抜群の手ごたえでマルカフェニックスがやってきて一気に抜け出すと、
1馬身半差をつけて優勝。
一昨年の阪神Cなど、1400Mでの成績は抜群。
福永騎手との相性がよく、阪神Cでも極端にひっかからなければ勝ち負けでしょう。
1200Mになった場合は、流れが向いてどこまで、というところでしょうね。
ショウナナルバが馬群のなかをよく追い込んで2着。
他の差し馬が外を回る中、器用に抜けてきたことが好結果に繋がりました。
距離も現状はこれくらいがあうんでしょうね。
ジョーカプチーノは1年5ヶ月ぶりにプラス38kgの馬体で大健闘。
自分のペースで楽な流れを刻めたのもよかったと思いますが、
さすがGI馬というところでしょうか。
ただ、ここまで来たら賞金を加算したかった、というのが本音でしょう。
次に京阪杯を使う場合は、除外の危険がありますからね。
仮に2着で賞金を加算しても56kgで出られただけに、この3着は悔しいことでしょう。
人気のエーシンフォワードは、状態も悪かったと思いますが、
やや積極性にかけましたね。
プレミアムボックスものびてはいるんですが、
あれだけ外を回していては届きません。
馬群の間をつけるようになればもう少し安定すると思うんですが…

カシオペアS

予想通り人気2頭の一騎打ちになりました。
道中はほぼ同じ位置を追走していましたが、仕掛けのタイミングは対照的で、
トゥザグローリーはコーナーで積極的に動いて外を回し、
ナムラクレセントはじっくり待って馬群の間を狙い直線を向きました。
先行馬が脚を亡くす中、トゥザグローリーはあっという間に抜け出し、
間からナムラクレセントも迫りますが、
切れ味にまさるトゥザがそのまま押しきって優勝。
53kg、叩き2戦目と、相手より条件がよかったここは負けられませんでしたね。
鳴尾記念など12月の重賞でも注目です。

天皇賞・秋

ブエナビスタが中団追走から抜け出して完勝。
スタートでペルーサが遅れましたが、
ここ2戦ほどの致命的な感じではなく、すぐに馬群に取り付ける程度。
むしろ、外のスーパーホーネットアリゼオの方がイマイチな感じでした。
予想通りシルポートが逃げる形になり、前半1000Mは59.1のイーブンペース。
中盤やや緩んだからか、馬群は密集し後方までそれほど差のないまま直線へ。
コーナーワークでシルポートが引き離しにかかりますが、
馬群の間からブエナビスタが抜けてくると、
並ぶ間もなく突き放して独走態勢。
最後は後方から追い込んだペルーサに2馬身差をつけての優勝でした。
道中は中団の前めで折り合い、内のほうでごちゃつくシーンがあった中、
スムーズなレース運びで邪魔されることなく最後は余裕もみせており、
今までで一番強い勝ち方だったと思います。
JCではレースを作る馬次第な面もありますが、
今日のような競馬が出来れば勝ち負けでしょう。
ペルーサはどうしてもスタートがうまくいきませんね。
アンカツ騎手や藤沢調教師のコメントを聞く感じ、
馬が賢すぎてああなってしまうようですが、
ちょっとの出遅れなら今日みたいな競馬ができるんですから、
まともにスタートを出てくれば…という思いが強くなります。
JCでは青葉賞のときのような競馬を期待します。
アーネストリーは外めの枠が当日の馬場を考えると影響したかもしれませんが、
東京ということで、やや慎重すぎるレース運びになってしまいましたかね。
切れの差もあるとは思いますが、
間をスムーズに抜けてくるブエナに無抵抗だったのは残念でした。
それでも3着に来たあたりは地力の証明なのですが。
有馬記念はこの馬の立ち回りのうまさが生きる舞台ですから、
巻き返す可能性はあると思います。
4着のオウケンサクラは内々でうまく立ち回って粘りこみました。
枠、流れも向きましたが、強行軍の効果があったか馬体も絞れていたのも
よかったかもしれません。
ネヴァブションは外枠14番枠でうまくポジションを取れなかったにもかかわらず、
最後は差をつめており、地力をつけてきていますね。
JC、有馬でも見せ場は十分あるかもしれません。
期待したジャガーメイルは、直線ですごい脚で来たときは、お!っと思いましたが、
エイシンアポロンが立ち上がったところでガクッとクビを落としました。
あげく自分の行き場も失ってますからね。
いや、仮に突き抜けることが出来て3着以内に入っていたとしたら、
余計落ち込んだでしょうから、まだよかったのかも…
1つとなりのブエナがあれだけスムーズに競馬出来ただけに、
もう少しうまく競馬できなかったものかと思ってしまいます。
仕上げたかつての主戦、石橋脩はどんな思いでこのレースを見ていたんでしょうね。