グロリアスノアが転厩

やったぜボス!2歳王者だ!矢作師ウルウル初G1…朝日杯FS
矢作厩舎が悲願のGI制覇を達成した裏で、まさかの出来事が起こっていました。
日曜日の中央競馬ワイド中継のラストで、レポーターの赤見千尋が、
グロリアスノアの転厩するという話をしたときは、
あまりにも突然だし、予想もつかない話だったので、
聞き間違いかな?とも思ったんですが、どうやら聞き間違いではなかったようです。


あえて“厩舎”を強調したのは忘れられない出来事があったからだ。
今月16日付でJCダート2着のグロリアスノア美浦・小西厩舎に転厩。
「馬主から転厩を宣告された。うちの厩舎の力が認められなかったから…。
本当に悔しかった」。15日に厩舎のスタッフを集めて決起集会を開き、
団結を固めた。この日の戦いは、厩舎力を見せつける最高の舞台となった。
グロリアスノアの馬主さんは、西原玲奈騎手の最終騎乗馬*1の馬主でもあり、
人情話はきけど、トラブルになるようなイメージはないのですが、
矢作調教師のコメントからは馬主との根深い溝を感じますから、
よっぽどのことがあったのでしょう。
ただ、今考えると、予兆がなかったわけではないんですよね。
ラジオNIKKEIのHPに、JCDの最終追い切り後に出された
陣営のコメントが載っていますが、
カニビスティーに関しては矢作師がコメントしていたのに、
グロリアスノアに関しては安藤調教助手がコメントしてます。
【JCダート】栗東レポート〜グロリアスノア
【JCダート】栗東レポート〜マカニビスティー
2頭は一緒に追いきっていますから、
矢作師がともにコメントを出すことは可能だったはずなのに、
そうしていないのはちょっと変ですよね。


また、グロリアスノアに関してのコメントにおいて安藤助手は、
「小林騎手も思うところがあると思いますので
人馬共々頑張ってもらいたいですね。」 といっています。
当時見たときは、馬主の要請による再コンビ結成といういきさつから、
このように言っているものだとばかり思っていましたが、
転厩の話を聞いた後だと、もしかしたらこの時点で、
馬主サイドと矢作厩舎との間には既に決定的な溝が出来ており、
小林騎手が乗るのも矢作厩舎所属としてレースをするのも、
これが最後になる可能性が高いからこそのコメントだったのかもしれない、
と思えてきますね。
両者に溝を作った原因が何かはわかりませんが、走るのは馬ですから、
今後馬にとって不幸な展開にならないよう願うばかりです。

*1:梅田厩舎のレディームスタング。西原騎手が乗って2走後、小林慎一郎騎手で勝利。