帝王賞

今のスマートファルコンならエスポワールシチー相手でも楽勝だろうな、
今回は2000Mでもあるし、なんて思いつつも、
エスポ勝たないかなと淡い期待を抱きながら見ていた今年の帝王賞
その期待を無残にも打ち砕くワンサイドゲームを見せ付けられたら、
笑うしかありませんね(笑)
早いペースで飛ばした結果、先団4頭と後続が大きく離される展開。
それでいてスマートファルコンは、
直線向いてさらに加速して突き放すんですから、
エスポワールシチーも一瞬食らいつくだけで精一杯でした。
最後は流して2分1秒4の勝ちタイム。
いやはや恐れ入りました。


これまで使い方で散々言われてきたスマファルですけど、
いくらGII、GIIIクラスとはいえ、そのほとんどを勝てるように仕上げる、
というのは難しいことですし、以前は2000M級だと、4歳夏のBGC以外は
それほど強いと感じるレースをしていませんでした。
マーキュリーCではガス欠のようなレースになり、
浦和記念ではぶつけられて落鉄したこともありますが、
引っかかって惨敗してますし、
昨年の帝王賞でも外枠から折り合いを欠いていいところなし。
それが武豊騎手に乗り代わり、無理に抑えなくなったことで、
2000M級でもスピードで圧倒出来るようになってしまうんですからね。
これまでいろんなレースを使ってきたことで、スタミナもついてきて、
精神的にも大人になってきた印象があります。
去年のJBCCだって、今まで慎重に使ってきたからこそ、
賞金的に出走出来たという面があるだけに、
ドサ回りと揶揄された使い方は、決して間違ってなかったと思いますよ。
小崎憲調教師は、レース後のインタビューで、
来年はドバイに行きたい、とはっきり言いましたが、
そうだとすると、皮肉でもなんでもなく反動が出やすいタイプだけに、
秋も慎重に使っていくことになるでしょう。
今年の東京大賞典は、ドバイを意識するなら使わないかもしれませんね。
多分、日テレ盃→JBCC→休養→川崎記念→ドバイ
といった感じでしょうか。
地方のダートを2分0秒台で走る馬が、
オールウェザーでどんな走りをするのかということや、
あの逃げ足は海外でも通用するのかということがすごく気になるので、
なんとしても実現して欲しいものです。


2着以下に目を向けますと、エスポワールシチーは、
距離のこともあったとはいえ、以前のような力強さはまだ戻ってきてない印象。
それでも良くはなっていると思うんですけどね…
今年は東京競馬場で行われる南部杯が正念場になりそうです。
バーディバーディはもはや3着が定位置になってしまいました。
このままでは賞金的にGIなんていってられないでしょうから、
北海道シリーズのOP特別あたりを狙っていかないといけませんね。
ボンネビルレコードは6年連続出走で6年連続の掲示板確保。
今年4着になったことで、1〜5着全ての着順を経験したことになります。
最近は制裁を欠いていましたが、相性のいいレースで健在振りを示しました。
あとは、先団争いについて行ったマグニフィカに拍手。
着順こそ8着でしたが、連闘使いで体重を減らす中、
あのペースを直線手前まで耐えたのなら十分でしょう。
これをきっかけに復活できればいいんですけどね。