ドラフト会議2011

スガノを巡るアレコレに関しては、
中途半端なウェーバーにするからこうなる、といいますか、
栄養費」問題が散々いわれてきたのに、
未だに「いけす」に囲い込んでの一本釣りを連発する球団と、
そこに歯止めをかけられない球界と、
疑問を呈す論調をおおっぴらに展開できないメディアの功罪としか思えないですね。
だからこそ、原父から「人権蹂躙」なんていう発言が出てくるし、
スポニチやデイリーが「強奪」という表現を使って取り上げもする。
しかし、「強行指名」も正直かなり変な表現だと思いますが、
「強奪」はいくらなんでも…ね。
ドラフトを根本から否定することになる表現ですよ。
カッコつきなら許されると思ってそうだから嫌だ。
その一方で、あの場で原監督に「スガノに一言」なんていっちゃう
記者もいたりして、本当、ゴシップメディアは騒ぎ立てられれば
なんでもいいんだなと辟易。


ただ、スガノ自身に関しては心情を思うと複雑といいますか、
小さい頃から完全に巨人色に染まってしまい、
周りの大人からも指名に関しては問題ないといわれていたでしょうからねえ。
指名されずに涙する選手が沢山いる中、1位指名をされたというのに、
心ここにあらずといった感じで会見を受ける様は、
3球団による競合の末、ロッテに指名権が行き、
会見で涙をみせた藤岡選手の姿とは対照的で、
スガノも藤岡選手のようにあってほしかったと思ってしまいました。


個人的には、これを機にさらなるドラフト改革が起こって欲しいと思います。
確かに抽選になればそのシーンが絵になりドラマになるでしょうけど、
それでいろいろ問題が起こるならなんの意味もないです。
完全ウェーバーにしても、各球団のスカウト活動と指名戦略に
よりスポットが当たるんですから、十分魅力的なドラフトになりますよ。
同時に考えなければならないFA収得年数の短縮は、
ただでさえ金銭的に不安な球団が多い中で、
マネーゲームが今まで以上に活発になることも繋がりそうなので、
慎重に議論を重ねなければいけないでしょうね。