目の前が真っ白

及川サトル風に)うぉっと!トップサバトォンが出遅れました!
この瞬間、L-WINGの指定席に座っていた僕には、何が起こったかわからず、
目の前を通過した馬群の10馬身は後ろを、僕の本命のトップサバトンが通過したとき、
ことの重大さに気づき、まともにレースを追うことは出来なくなっていました。
2コーナー過ぎでようやく馬群の最後尾に追いつくようなレースでは、
残りの2強に迫れるわけはないと思っていましたが、
サバトンがなんとか3着には来てくれるのではないか。
そんなありえない願望を胸に、サバトンをただただ目で追っていた。
ダービーを勝てないでおなじみの的場文男騎手騎乗のロイヤルボスが、
直線でいったん先頭に立った瞬間、及川サトルの声がかなり興奮した感じになった
ことは覚えているが、僕の頭は「あきらめるなサバトン!御神本!」という言葉で
一杯になり、直線の3頭の攻防に意識は行かなかった。
ようやく現実に引き戻されたのは、羽田盃トップサバトンのような根性を見せ、
最後アタマひとつ抜け出した馬に対する及川サトル
「アーンプァサーンドゥオー!!」という声を聞いた瞬間だったと思う。
おめでとう戸崎圭太騎手。ついにダービージョッキーだ。
勝ったアンパサンドはフィガロ産駒で、馬主はフィガロを所有していた伊達秀和氏。
フィガロは怪我に泣き、素質馬のまま競争成績を終えましたが、
産駒が南関東3歳世代の頂点に輝きました。
戸崎騎手が内田博幸騎手に続き2番手で起用されている
川島正行厩舎のフリオーソをねじ伏せた力は、間違いなくトップクラス。
2分5秒ジャストの時計も、シーチャリオットアジュディミツオー級だと思う。
フリオーソは前回とは逆に差す形になり一旦先頭になりそうな場面もあったが、
ゴール前さらにのびた勝ち馬には及ばなかった。
力はあるけど運がない。芝挑戦は本当に余計だったかも。
それ以前に勝ち馬が力をつけているとも思いますが。
この2頭に先行してくい下がったロイヤルボスもお見事。
使われ距離が伸びて変わった内容から、今後も期待したい。
トップサバトンも絶望的な展開からよく8着までつめました。
上位3頭プラスこの馬は、ジャパンダートダービーでも面白いと思います。
ロングプライドフェラーリピサとどんな競馬をするか本当に楽しみです。
トップサバトン堅軸を確信し、意気揚々と望んだ東京ダービー観戦は、
1万もの馬券を紙くずにした僕にとっては、涙がとまらない1日でしたが、
JDDがすごい戦いになりそうだということを確信できただけでも、
大収穫だったかと思います。