美水かがみ劇場in青山

部分的に欠落しているところもあると思いますが、
自分の行動、思ったことを振り返りつつ、講演会レポートをあげます。
元々大々的な告知がなされていなかったので、配布開始の10時に行けば
問題なかろうと思っていたのですが、昨日の荒木氏を見に来た人が
大量に目撃しただろうし、その他一般客としてきた人も結構見ていただろうから、
という考えから慎重に慎重を重ね、配布1時間前の9時にいったんですけど、
僕の前には14人しかおらず、まあ、そんなもんだよなと安心した反面、
ちょっと脱力してしまいました。
一緒に行った友人とグダグダ話ながら待つこと1時間。
いよいよ整理券配布開始。
説明によると、先着順に好きな席を確保できるとのこと。
係の人に、講演会案内の載ったペーパー、質問メッセージ用紙、
キャラ投票アンケート、整理券、整理券番号のついた席をシールをもらい、
席を選びに行く。ステージには4つ椅子が用意されており、
その真ん中あたりに位置する3列目通路側の2席を確保。
この位置なら十分といえるでしょう。
13時開場、14時開始とまだ時間はあるため、隣の発表会を楽しんで過ごし、
13時20分ごろに再び会場へ。
質問用紙には、「脚本を担当されたアニメ最終回で、文化祭の出来事を
書かれていた先生ですが、文化祭にはどのような思い出がありますか?
また青山祭の印象はどうですか?」
という、スタジオパークに採用されそうな教科書的なものを書き提出。
人気投票は7人しか書かれておらず、その中からならとかがみを選択して提出。
そんなこんなであっという間に14時。係の人から諸注意等があったのち、
お待ちかね、美水かがみ先生の登場です!
わーわー!
と会場が拍手に包まれる中、前扉から美水先生が登場!



・・・しませんでした(笑)
ざわつく会場、あわてる漫研の面々。
どうやらまだ準備ができていなかったらしいです。
気を取り直して、再度の呼びかけ&拍手の後に今度こそ先生が登場。
担当であるカトウさんも一緒でした。
初めて見る先生の印象は、昔NOVAのCMでNOVAに通うサラリーマンの
鈴木さん役をやっていた山崎一にめがねをかけさせた感じというものでした。
ちょっとわかりにくいかもですが(笑)
同じ漫画家だと、赤松健氏より(お顔も含めて)の雰囲気でしたね。
司会は漫研の女性と男性によるもので、主導は女性の方。
男性は主に話のフォローに回る役回りという形。
ただ、この2人も結構緊張しており、やや話の進め方や話題の出し方に
慣れてないなと思わせる点があり残念。
なかなか経験する機会はないとは思いますが、
元アナ研としては、聞き捨てならないところもあり、
「お前変われ!」とひとり笑い飯状態になっていた次第です。
しかし、それ以上に緊張していたのはほかならぬ美水先生のようでしたが(笑)
このような人前での講演会は初めてらしく、マイクで発した第一声から、
はっきりと緊張しているのが伝わっており、会場からも笑いおきていましたね。
会場が温まってきたところでトーク開始。
先生は以前学校から比較的近いゲーム会社に勤めていたらしく、
青学の食堂を利用したことがあるそうです(笑)
そのゲーム会社で既に担当のカトウさんとは知り合いで、
カトウさんが先に会社をやめて角川に入社し、後を追うようにして美水先生も
角川で漫画を描くことになったとのこと。
長い付き合いがあるこのお二方は名コンビといった感じですね。
らき☆すたを描くに至った経緯は、簡潔にいえば与えられたページで
ショートストーリーを描くもカトウさんからいい反応がもらえず、
じゃあ4コマ描いてみますってなことだそうです。
元々あずまんが大王が大好きという先生は、掲載誌上に同様の漫画がないと気づき、
じゃあ自分で描こうと決意したそうです。
らき☆すたの登場キャラは、連載開始にあたって1から作り上げたものではなく、
以前やっていたTRPGで使っていたキャラクターからもってきたものだそう。
今回はそのキャラクターをスライドで見せてくれるということになり、
来ていた人にはうれしい展開に。
スライドで見せてくれたキャラクターは、
こなた、かがみ、つかさ、みゆき、ななこ、みなみの6人。

キャラ ジョブ イメージC.V TPPG
こなた (話なし) かないみか トーキョーNOVA The Revolution
かがみ 西洋魔術士 (表記なし) 真・女神転生
つかさ 巫女 (表記なし) 真・女神転生
みゆき 医者 住友優子 トーキョーNOVA The Revolution
ななこ 殺し屋 天野由梨 トーキョーNOVA The Revolution
みなみ 工作員 南央美 トーキョーNOVA The Revolution

トーキョーNOVAのほうには、イメージC.Vがかかれており、
話が盛り上がった要因にもなりました。
この面々がやっているのを想像するのも面白いかもしれません。
こなたは1巻の最初のほうのデザインに近く、
みなみは今より冷徹・クールな感じでしたが、
残りの4人は今とほとんど変わらないデザイン。
このときからすでに、らき☆すたのキャラクターは生まれていたんですね。
柊姉妹は、TPRGのときから双子の設定だったようで、
思い入れの深さからともに自分のペンネームを名前に使ったそうです。
(つかさは以前使ったことのあるペンネーム)
職業の設定では、つかさが巫女、みゆきが医者というのも、
らき☆すたに通じるものがありますね。
ちなみにこのキャラクター紹介の途中で、先生が以前描いた同人誌の表紙が
紹介されて、先生が顔を伏せるなんて展開もあったりしましたが、
それはご愛嬌ということで(笑)
スライドは続き、らき☆すたから先生のお気に入りのものを2つ紹介することに。
1つは2巻から「闇の中へ」、もう1つは5巻から「予定は未定」
「闇の中へ」は、こなたを驚かそうと、クリスマスパーティーの準備をする
そうじろう、ゆい、ゆたかの3人だが、こなたからの電話で・・・
という話が描かれていますが、これはゆっくりとした絶望を表現したもの。
誰も悪くないってあたりがミソですよね。
「予定は未定」は締め切りをぶっちぎっているひよりの、
催促電話での会話が描かれていますが、これはカトウさんとよくやっている
やりとりとのこと(笑)ひよりに関しては自らを投影しやすく、
使いやすいそうです。つまり、これ以外にも・・・ということですかね。
そしてここで、美水先生が今回のために書き下ろしてくれた4コマが
紹介されることに。これもうれしい企画。
ネタはもしかしたら6巻に収録されるかもとのことなので詳しくは書きませんが、
青山学院大学にひっかけたネタでした。
スライドはここでお終いになり、質問コーナーへ。
こちらは簡潔に表にまとめてみました。

Q A
地元を舞台にしたのはなぜ? あまり違和感なくかけるので。
文化祭の思い出は?青祭はどう? 自分の絵をいろんな人に見てもらういい機会だった。みゆきのように真面目なことをやろうとして、同じ目にあったことも。青祭はこれから見て行きます
漫画家になってよかったことは?逆に苦労してることは? 人との出会いや、自分の作品を発表できるうれしさがある。苦労する点は、締め切りに追われ、思ったものが出来上がらないとき。
先生が使ってるタブレットって(長い型番号)じゃない? ・・・たぶんそうかと(笑)
ショートストーリーに対する苦手意識ってまだあります? やはりまだ苦手。希望があればチャレンジしたいですけど。

2番目の質問は、どっかで見たことがある気がしなくもないですが、
それはおいといて、全体的に自分の表現が出来るということに
思い入れを感じたのが印象的。
地元が舞台なのも、表現をしやすいということはさることながら、
思い入れのある地が多いというのもあるのでしょう。
質問に続いてはお楽しみ抽選会。
準備をしている間にキャラの話へ。
なぜかというと、人気投票が実は抽選会の商品選びもかねていたからなのです。
7人いたキャラクター対応した抽選対象の商品があったわけですね。
・・・かがみって絶対多いじゃん・・・
と、ややブルーになっているところで、キャラの話へ。、
ファンブックに好きなキャラがかがみとひよりとありましたが?というフリに
先生は、「一緒にいると楽しそう、かがみなんてしかってくれそうですし」
と返す。ここで、会場の視線は吸い込まれるようにカトウさんへ。
なるほど、ひより=自分、かがみ=カトウさんということですか(笑)
左利きが多いことへも話がいっていましたが、
これに関しては深い意味はないそうです。
抽選会の準備も終わり、いよいよ抽選へ。
人気投票にかかれていたキャラクターは、
こなた、かがみ、つかさ、みゆき、ゆたか、ななこ、ゆいの7人でした。
プレゼントはサイン&キャラ絵入り単行本とファンブック計6種を各1名に。
こなたが1巻、つかさが2巻、みゆきが3巻、ゆたかが4巻、かがみが5巻、
ななことゆいがファンブックの対象に。
人気は「か>こ>つ>な+ゆい>み>ゆ」の順。
ちなみに1人だけ、みさおと書いて入れていた人がいたようですが、
5巻の表紙に載っているってことで、5巻の抽選にまわされました。
そして、外れた人の中から、らき☆すたのゲームソフト2種を、各1名に。
これもサイン入り。なかなか豪華ですね。
僕はというと、どれにも当たらず。まあ、そこまでは望みません。
最後に作品の今後についての話が少し。
先生の好きなあずまんが大王は、高校卒業で終わりましたが、らき☆すたは?
という、鋭くえぐりこむ質問をぶつけてきた司会に、少したじろぐ先生。
すぐには終わらないけど・・・とカトウの視線もやや気にしつつ無難な返答で
返ししておりました。
それに対して、まさか留年も?という司会のうまい返しがあり、会場は爆笑。
留年しそうなキャラといえば・・・誰でしょうね(笑)
とにかく現状は、徐々にペースを上げて進みつつも、
終了の話はまだ先のことになるようです。
また、担当のカトウさんとの約束で、3ヶ月連続でアンケート最下位を取ったら
打ち切り決定ということになっているそうなので、
連載を引っ張るには、ぜひ投票をお願いしますとのことでした(笑)
以上、あっという間の1時間でした。
先生は最後まで緊張されていましたが、言葉の端々から先生の人柄の良さが
伝わっていたし、興味深い話もたくさん聞けて楽しかったです。
また、カトウさんとのコンビが永久に不滅であることを祈ります(笑)