有馬記念事前展望

どんなところから検討していくか考えたんですが、
過去10年、4番人気以内になった馬で、3着内に入れなかった馬をあげ、
理由を検討していきたいと思います。
始め5番人気までで考えていたのですが、5番人気は過去10年で複勝率1割と
不振だったため、穴馬と同じ扱いに変えました。
1番人気の馬で4着以下になったのは、ここ10年では3回。
複勝率7割と結構信用できます。
人気を裏切ったのは、セイウンスカイテイエムオペラオー
ファインモーションの3頭です。
内2頭は先行脚質の3歳馬。ともにマークされる厳しいレースであったことがいえます。
テイエムは圧倒的な強さだった昨年よりも、明らかにパフォーマンスが落ちており、
ここまでの秋3戦は1度もトップでゴール版を通過していません。
今年1番人気になりうる馬は、メイショウサムソンダイワスカーレットでしょうか。
前者であればかなり安心できると思いますが、
後者の場合は、ここ数戦の内容で、他の騎手も考えて動くでしょうし、
競りかけてくる馬次第で厳しいものになりそうです。
2番人気は複勝率4割。勝ったのは02年シンボリクリスエスだけと案外不振です。
ゼンノロブロイメイショウドトウは前年よりパフォーマンスが落ちており、
危険な人気馬だったといえるかもしれません。
人気を裏切るパターンで多いのはJC連対で2番人気になった馬。
エアグルーヴは2年連続2着も有馬では3,5着。
天皇賞→JCと一定間隔だった前年は3着でしたが、
エリ女→JCというローテだった翌年は5着。
ある程度ゆとりを持ったローテーションも大事なのかも。
タップダンスシチーコスモバルクドリームパスポートもそれぞれ、
1着→8着、2着→11着、2着→4着とパフォーマンスを落としています。
単純にそのときの有馬記念の展開、馬場状態もあったとは思いますが、
この4頭のうち3頭が3歳と牝馬
菊花賞1着→JC3着だったデルタブルースも、有馬記念では5着でしたし、
キャリアの浅い3歳や繊細な牝馬が、JCを使って好走した場合は、
疲れが残りやすいなど影響が大きいのかもしれません。
JCを連対して参戦するのはポップロック
2番人気になるかは微妙なところですが、秋4戦目で2→4→2着。
徐々に調子を上げながらレースを使っているのは理想的も、秋はまだ未勝利。
体調の変化を見極めたいところではあります。
年齢に関しては気にする馬ではないでしょう。
3番人気は複勝率5割。
ナリタトップロードメジロブライトジャングルポケットといった、
年を通してイマイチ成績の上がらなかったの実績馬は、
人気にかかわらず危険ですね。
3番人気8着だった4歳時のデルタブルースは、
ア共和国杯5着→ステイヤーズS1着という、昨年同様の競馬が出来るか
図りかねるローテーション。強気に軸で買うというパターンではありませんでした。
メジロドーベルファインモーションら同様、判断が難しい3歳牝馬で、
以後の有馬記念でも成績はふるいませんでした。
4番人気は複勝率4割。ここ10年で3勝しています。
4着以下になった馬は、ナリタトップロードが3回。
ツルマルツヨシデルタブルースメイショウサムソン
ナリタに関しては、この条件が合わなかったんでしょうね。
中山は2000Mでは成績がいいですが、それ以外は散々。
そうでなくても、3歳時以外は成績からして人気先行な感じもありました。
かくいう僕もずっと応援してましたし。
ツルマルツヨシはその年順調さをかいていたものの、
有力馬が上位2頭以外に見当たらず、
ナリタ同様前年の実績が評価されての人気だったのでしょう。
デルタとサムソンは、前者が秋5戦目と使っていたこと、
後者が体重が絞れず、成績も振るわなかったことから、
積極的に買うのは難しい馬でした。
勝ったのは、シルクジャスティスグラスワンダーハーツクライ
似ているのは、ここで来るか!?と思える馬だったことでしょうか。
シルクは、JCでも消化不良ながら見せ場をつくっており、
実力ははっきりしていたものの、不器用な追い込み馬で安定していない点で、
ドーベルより人気が下になっていた感じ。
グラスワンダーは、2歳時の圧倒的な強さが成りを潜めてしまった
秋2戦の内容だが、その強さを信じるファン達の支持があって4番人気だった
というところでしょう。
上位人気だった3頭以外、あまり評価できる馬がいなかったというのも
あったかもしれません。
ハーツクライは、シルク同様脚質&中山で嫌われた感じ。
JCを世界レコードで乗り切ってハナ差2着だった馬ですし、
大注目を受けていたディープインパクトには及ばずとも、
実力では2番人気にはなっていいはずの馬でした。
今年このタイプの馬は・・・いるでしょうか。
GIではどうも人気になりにくいポップロックはそれっぽいですけどね。
インティライミも近いタイプですが、前走はちょっと負けすぎですから、
4番人気にはならないでしょう。
6番人気以下だったら、そこそこ魅力はあるのですが。
とまあ、人気して馬券にならなかった馬をあげてみましたが、いえることは、
1:3歳は牡馬牝馬に限らず、過度な期待は禁物。
2:牝馬は全体的に苦戦傾向。
3:近走不調の実績馬は、人気ではまず買うべきではない。
4:余力が残っているかが鍵。
1に関しては毎年感じていることで、それでも期待から買ってしまうことが
多いんですが、4の要素も考え、慎重に選ぶべきだとは思います。
今年のレースにアサクサキングスが出たら、絶対買うつもりでしたが、
体調が戻らずに断念したことを考えると、菊花賞は予想以上にタフだったのかも。
ロックドゥカンブは、結構きつい競馬をしているので、
体調を維持できているかが鍵になりますね。
サンツェッペリンは個人的に好きな馬ですが、馬インフルエンザの影響も
あったとはいえ、秋2戦はほめられるものではありません。
ここで買うのは現実的ではありませんね。
3歳牝馬2頭は個人的に微妙で、ダイワは秋3戦、あまりもまれることなく
レースが出来たので、消耗が少ないかなと思うのですが、
エリ女にしても結構荒れた馬場を、懸命に走っていましたし、
案外疲れはあるかもしれないなと。
ウオッカに関しては、秋3戦なのは理想的ですが、
2戦とも結構厳しい競馬をしているので心配です。
春に5戦しているのも気になりますね。
2に関しては、3歳勢は先述の通り、フサイチパンドラに関しては、
ローテーション、血統ともトゥザヴィクトリーとダブるので、
期待したくなるんですが、ドバイ以降じっくり調整して秋に臨んだ
トゥザヴィクトリーと、春も夏もきっちり使っているパンドラを、
比較すべきではないかなと。
前走あまりレースをしていない点は悪くないんですけどね・・・
3に関しては、人気かどうかはさておき、真っ先に思いつくのがデルタブルース
前走で復調しているのはわかりますし、これまでと同じに考えるべきでは
ないんでしょうが、いかんせん年内で複勝圏がなく、日本で馬券に絡んだのは、
昨年の阪神大賞典が最後となると、どうも買いにくいというか・・・
来て掲示板までかなというのが、個人的な感想。3着付けならおさえていいかも。
ドリームパスポートも、前走を見る感じ、到底一変するとは思えず、
復活には予想以上に時間がかかりそうな感じ。
4に関しては、ここまでの実績から判断したり、
実際にパドックを見てみないとどうしようもないと思うのですが、
少なくともサムソンはまだ余力があるかなと。
ポップロックも、京都大賞典天皇賞はそんなに無理をしていないので、
まだ大丈夫そうだと勝手に思っています(笑)
なんにせよこの2頭は、買うべき馬でしょうね。
明日以降もいろんな角度から検討していきます。
あと、もう少し文章をまとめる努力をしなきゃいけませんorz