箱根駅伝往路

名門早稲田大学が復活の往路優勝。
3区竹沢が、完調じゃないなか十分な成績を上げられましたし、
なんといっても、5区の駒野が見事でした。
途中まであの今井正人の記録を上回る走りを見せてのものですから、
すばらしいですね。後半ペースが落ちて、記録こそ上回れませんでしたが、
そこは今井がいかに偉大かということでしょうかね。
それにしても、渡辺康幸監督がうれしそうな顔をしていました。
渡辺監督が大学を卒業してからは、低迷が続いていただけに、
選手が頑張り、自身の指導がようやく身を結んだ今回は、格別の思いでしょう。
毎年応援している山梨学院大学も、よく粘っての3位でした。
今年はモグスが期待通りでしたし、他の選手も食い下がっていたのですが、
惜しむらくは、区間19位に終わった4区ですかね。
先頭ではペースが作りにくかったでしょうし、後ろにいたチームがよくて、
前にいたチームが悪いという流れでしたから、ある程度は仕方ありませんが、
ここで後続に差をつめられたのは痛かったです。
日本人選手の強化は、変わらず急務のようですね。
大健闘といえば、関東学連選抜
4区の拓殖大、5区の上武大学の選手が驚異的な追い上げを見せて、なんと4位通過。
今までは、下位争いに甘んじていましたが、今年は各校いい選手がいるようですね。
失礼ながら、上武大学というのは初めて聞いた名前ですが、
なんでもかつて早稲田の黄金時代をささえた、花田勝彦氏が監督なんだとか。
これはこれからのびてくる大学かもしれません。
そして、最後の最後に、途中までかなり追い上げていた順天堂大学が、
まさかのリタイア。残り500Mのことでした。
最初は、無理をしすぎての痙攣かと思ったのですが、
どうも脱水症状だったようですね。
距離が伸び、さらに難易度を増した箱根の山登り。
明日の山下りも含めて、箱根の肝は、エース区間の2区でも、
スピード区間の4区でもなく、5,6区をきちんと乗り切れるかが、
箱根を制する鍵となりそうです。