スプリンターズS回顧

スリープレスナイトが好位から抜け出して完勝。
まず、スタートが抜群で、内から行く馬を見ながら、5,6番手を追走。
徐々に内へよっていき、十分な手ごたえでコーナーを回り直線へ。
両サイドからプレッシャーをかけられましたが、
仕掛けられると抜群ののびをみせ先頭にたち、追いすがるキンシャサノキセキ
ビービーガルダンを最後まで寄せ付けませんでした。
スタートからこの馬のレースを最後までやりきった上村洋行騎手の騎乗振りは、
ほぼ完璧だったと思います。まさに人馬一体といった感じでした。
最後に大きく構えてムチを一発いれてからゴールした(単純に早めのガッツポーズ
だったのかもしれませんがw)のも、格好良かったですね。
今日のレース振りから1200Mではまず無様な競馬はしないでしょう。
この馬なら、日本馬がいまだ勝っていない香港スプリントでも、
ドバイゴールデンシャヒーンでも結果を出してくれるのではないかと、
期待してしまいます。これからが本当に楽しみですね。
上村騎手も、17年目にしてつかんだGI勝利の栄光。
目の病気で引退しなければならない可能性もあった中で、
復帰後、頻繁に起用してくれた橋口調教師の馬で、
しかも師の誕生日にGIの勲章をプレゼントできたのですから、感無量でしょう。
関東U局で放送されている中央競馬ダイジェストに出演し、
終始笑顔でレースのことを語っているのをみて、こっちまでうれしくなってきました。
どうか今日は朝までお酒をのんで、眠れない夜を過ごしてください(笑)
キンシャサノキセキも、スプリント中心のレース選択をするようになって、
安定感が増しましたよね。それでも勝ちきれないのは、この馬のキャラかも。
今後も堅実なレースをしてくれると思います。
ビービーガルダンは、それほどきつくないペースだったとはいえ、
番手から味のある競馬。タニノマティーニに交わされた前走から、
実力不足だろうと完全に軽視していましたが、思った以上に成長していますね。
こちらもまだ4歳で、スプリント戦では底をみせていません。
近いうちに重賞は勝てるでしょう。
スズカフェニックスは、中山で突き抜けられるほどの、
安定した末脚はないということなんでしょうが、単純に年齢の問題もありそうです。
アポロドルチェは内からスムーズに乗って5着。
力を出し切っての結果ですから、上に行くにはさらなる成長が求められます。
トウショウカレッジとカノヤザクラは、ともに、もう少し前でレースが出来れば、
という内容。特にカノヤザクラは、隣枠のウエスタンビーナスをみながらの
競馬が出来ればよかったのに・・・と思ってしまいました。
ファイングレインは、引っかかってたし、ハンパに先行しすぎていたしと、
全くいいとこなし。現状は体調が今一歩なのだと思います。
来春に向けて京阪杯あたりで結果を出してほしいところ。