日曜回顧

中山牝馬S

ヤマニンメルベイユが番手追走から押し切り、重賞初勝利。
行った馬が予想と違いましたが、同馬にとってはかなり理想的な展開になり、
直線を向いたところで逃げ馬を交わすと、一気に後続を突き放して粘りこみました。
昨年3着馬で、前走牡馬相手にいいレースをしたにもかかわらず、
ハンデ53kgで6番人気とは軽く見られすぎです。
柴山騎手もかなりチャンスがあると思って乗っていたようですし、
この結果も当然でしょうね。福島牝馬Sでの連勝もありえるでしょう。
マイネカンナはかなり後ろからの競馬になりましたが、
勝ち馬が後続を突き放したことで、末が生きました。
軽ハンデの準OP馬でしたが、ターコイズS6着、愛知杯5着とOP実績があり、
かつ前走は前に行きすぎてのびを欠いていたわけですから、
ここは狙い目でしたね・・・完全に見落としていました。
キストゥヘヴンも良く頑張っているのですが、ハンデ差に加え、
勝ち馬にうまく乗られたことを考えたら仕方ないのでしょう。
ニシノマナムスメも現状を考えたら、今日は背負わされすぎでした。
ただ、予想以上に健闘したと思うので、今後の期待は高まりますね。
実績馬ではイクスキューズとレインダンスがふがいない競馬。
ともに休み明けで状態面がイマイチだったのかもしれませんが、
今後に不安の残る内容ですね。
コスモマーベラスは、56kgがリミットだったのかなという内容。
大外枠というのも恵まれてませんでした。

フィリーズレビュー

マイネレーツェルが大外一気の脚を見せて大波乱。
直線で大勢が二転三転する中、じっくり脚をためていた同馬の末が炸裂。
396kgというかなりギリギリの馬体重でしたが、
ステイゴールド産駒ですし、それが返ってうまくいったのかも。
阪神外回り向きの末脚かといえば疑問は残りますが、
本番でも無欲の競馬が出来れば、入着なら十分ありえそうです。
ベストオブミーは内からスルスルのびてきて2着。
エイシンパンサーに完勝していたことを考えたら、低いと思える人気でしたが、
芝の成績を考えたら仕方が無かったでしょう。
細江さんが絶賛していたように、状態も良かったのだとは思うのですが、
おそらく馬の成長もあるのでしょうね。
ダート馬が活躍するこのレースで、ダートの500万を勝って挑んだ3頭のうち、
この馬だけを切っていた自分はまだまだです・・・
上位5頭が大接戦の中、最後に権利を獲得したのはレジネッタ
中位からジリジリのびていたのですが、内外から勢いよくのびてきた1,2着馬の
末脚には及びませんでした。
それでも権利を取れたのは大きいですし、2回使って体も仕上がってきているので、
本番でも台風の目になりそうです。
惜しかったのはラベ。
最後もうひとのびが足りなかったのは、マイナス6kgが影響したのでしょうか・・・
ビーチアイドルは毎回同じような結果になりますね。
現状は器用さが足りないかなと思います。
エイムアットビップ、エーソングフォーはどうしてしまったんでしょうね。
前者は熱発の影響があったかなと思いますし、直線途中までは見せ場があったので、
まだ本番に向けての巻き返しを期待できますが、
後者に関しては万全の状態で望んでいたはず。
それがスタートしてから行きっぷりが悪く、直線を向いたときには
まったく手ごたえが残っていない大惨敗とは・・・
リズムを完全に崩していたんでしょうね。
このまま桜花賞に行ってもどうしようもないと思うので、
短距離OP路線に進んで、立て直して欲しいものです。

その他のレース

中山10Rはホクトスルタンが期待通りのレースをしてくれました。
スタンド前に来たときに、ややかかり気味だったので心配しましたが、
そんな不安を一掃するかのような圧勝劇。
現状の気性では長距離GIにはやや不安があるんですけど、
この内容なら天皇賞でもうまくやってくれるんじゃないかと思えてきます。
どうせ頭数はそんなに増えないでしょうし、
ひとまずは直行で天皇賞へ向かっていいのではないでしょうか。
だめならその後、北海道シリーズで賞金を稼ぎ、JC目標でレースをして欲しいです。
中山9Rではモエレフィールドが1年前の同レース以来の勝利。
ハイペースの大逃げを演出し、他馬をかく乱しての勝利は鮮やかの一言。
直線を向いたときの後続との差を見たとき、思わず笑ってしまいました。
大庭和弥騎手は、ああいうレース巧者な面があるんですよね。
彼はいい馬が集まればもっとやれると思うのですが、
どうも恵まれないですよね・・・
障害でもいいレースをしますし、これからも注目し続けていきます。