日曜回顧
マーチS
ナナヨーヒマワリが後方から一気に脚をのばして重賞初制覇。
道中は最後方を追走していましたが、徐々に進出していくと、
直線では際立った末脚をみせ、粘りこみをはかるマコトスパルビエロに
半馬身差をつけてのゴール。
以前も回顧で紹介したことのある馬ですが、こんなに早くOP、
しかも重賞で結果を出してくれようとは・・・
買っていないのがなんとも情けないです。
しかし、差し脚が本当に安定してきましたね。
阪神1800Mになる、今年のJCDでもいいレースが出来るのではないでしょうか。
その前にアンタレスSで真価が問われると思いますが、
京都のほうが条件がよさそうなので、期待度は高まるばかりです。
また、エアジハード産駒は牡馬で初めてグレード競争制覇となりました。
ぜひともテスコボーイ→サクラユタカオーの血を受け継ぐ種牡馬に!!
マコトスパルビエロは、やや順調さを欠いていた近走を考えると、
よく巻き返してきましたね。フィフティーワナーを交わしたときは、
おっ?と思いましたが、勝ち馬の末はそれ以上でした。
フィフティーワナーは斤量の分ですかねえ。
コーナーを回るときはかなり余裕な感じがしたのですが、
追い出してからがイマイチでした。
それでも1kg減になるアンタレスSで前進はありそうです。
レオエンペラーは惜しかったですね。
位置取りの差もあったかもしれませんが、もう少し積極的に運んでも良かったかも。
心配なのはサンツェッペリン。
行きっぷりよく先行してると思っていたのですが、直線手前で早々と失速。
田中剛騎手で刺激を与える作戦云々よりも、ダートがそもそもダメな気もしました。
復活を期待している馬なので、陣営がなんとか立て直してくれることを願います。
高松宮記念
ファイングレインが鮮やかに差しきって3連勝でGI制覇。
道中は先団の直後くらいを追走していましたが、横一杯に広がる直線の攻防の中、
まぎれることなく真ん中を抜け出してきて、先に抜け出したキンシャサノキセキを
最後の最後きっちりと交わしての優勝。
時計も1:07.1とかなりの好時計で、懸念された持ち時計を大幅に上回ったのだから
たいしたもの。1200Mに変わってからの一変ぶりはすばらしく、
春秋制覇にも期待がかかりますね。
キンシャサノキセキは好位追走で抜け出す理想的な形でしたが、
勝ち馬の末には及びませんでした。
それでも左回り巧者ぶりをみせ、ここ2走とは一変した内容。
折り合いがつく短距離や、崩れない左回りのマイルまでなら、
今後もいいレースが出来そうです。
なにより2着賞金を加算できたことも大きいですね。
しかし、ドバイで豪州産のフジキセキ産駒が勝った翌日に、
日本でもフジキセキ産駒がGIでワンツー。
しかも1頭はドバイで勝った馬と同じ豪州産ときたわけです。
競馬って時々こういうことがあるから面白いです。
スズカフェニックスは、スタート直後のあわや落馬という躓きが最後まで響きました。
それでも、直線うまく外に持ち出してからののびは、
さすが前年覇者という感じでした。福永騎手もよく挽回したと思います。
ローレルゲレイロ、スーパーホーネットは、本来目標にしてなかった分の
負けではないでしょうか。
距離がのびての前進に期待です。
惜しかった&残念だったのはフサイチリシャール。
あわや復活か!?という直線での抜け出しでしたが、急失速で7着敗退。
それもそのはず、なんとレース中に左前脚の浅屈腱を不全断裂しており、
競争能力喪失となってしまいました・・・
リシャール競走能力を喪失/高松宮記念
これには、昼過ぎから一定のペースで降り始め、レース前には結構強くなっていた
雨の影響も関係していそう。
スズカの躓きにしても、この馬の故障にしても、
馬場が影響したのかもと思ってしまいます。
また、個人的に推していたペールギュント、プレミアムボックスは、
こんな状況で力を発揮できる馬ではなく、予想を変更しなければいけない
くらいでしたが、それに気づいたのはスターターが旗をふったとき。
馬場状況判断の難しさをあらためて思い知らされた次第です。