そこに光るものが・・・

家に帰る途中、恵比寿駅の近くで信号を待っていると、
ふと、地面で何かが一瞬光ったように見えたんです。
近づいてみると、それは黒い財布でした。
拾い上げて中身を見ると、まず免許が見えたので、顔写真を確認。
周りを見渡したものの、それらしき人はいない。
ほかにはクレジットカードに、決して少なくはないお金も入っていました。
はてさてどうしたものか。
悪魔「へっへっへ。どうせ誰も咎めねえよ!そのままもっていっちまえ!」
天使「何を言いますか、せめて現金だけ抜き取って交番に持っていくのです」
天使も悪魔もあてにならなかったので、自分の意思で駅前の交番に行きました。
交番では、まず拾った場所を地図を指しながら教えて、正確な住所を確認。
次に僕の名前、住所、連絡先を指定の用紙に記入(その間警官が中身を確認)、
さらに、落とし主が時効までに現れなかった場合、
拾得物を自分のものにするか、その権利を放棄するかを選択(放棄しました)
最後に落とし主が現れ、お礼の電話などがしたいといった場合に、
連絡先を教えてよいかどうか聞かれました(これも断りました)
財布を拾って交番に届けるだけで、結構いろいろとやらなければいけないんですね。
というか天使の言うこと聞いてたら、僕はおロープ頂戴なことになりますね(笑)
それを手際よくてきぱきとこなす警官の方に、
当たり前のことながら、思わず感心した瞬間でした。
僕が出て行った後も、何らかのトラブルを抱えているであろう人が
次々とやってきていたし、本当にごくろうさまです。