日曜回顧

毎日王冠

スーパーホーネットウオッカとの一騎打ちを制してGII3勝目。
ウオッカと同じくらいいいスタートをきった同馬ですが、
うまくおさえて内よりの5,6番手を追走。
直線では十分な手ごたえで粘るウオッカを、
さらに上回る差し脚で寸前に交わしていきました。
レースはほぼ平均ペースで流れ、実力通りの結果が出る展開。
実質1kgの斤量差があったとはいえ、あの流れで差しきったスーパーホーネット
力は相当なものだと思います。
これまでは2回連続でトライアル勝ち、本番敗退という流れですが、
今日の内容なら、マイルチャンピオンシップで初GIも十分ありえそうです。
ただ、今回のようなレースを見てしまうと、陣営としても天皇賞(秋)への
出走に傾いてくるでしょうし、中2週続きで順調に競馬を出来る馬とは
思えないだけに、次走をどうするかということに関して、
陣営はしばらく悩むことになるでしょうね。
ウオッカの逃げには、思わずファインモーションかよ!!
と叫んでしまったのですが、豊いわく、作戦の1つではあったそうで。
もちろん、すばらしいラップを刻み、後続をほぼ封じているのだから
さすがなのですが、それを打ち破る馬がただ1頭いましたね。
なので今回の敗戦はしかたないでしょう。正直相手が強い走りをしました。
アドマイヤフジも好位を立ち回って3着ですから、やはり能力は確か。
もともと中距離のほうが向いているだけに、メンバーはさらに強化されますが、
天皇賞でも食い込んでこれると思います。
しかし、▲◎○と来ていて馬券をはずすとは・・・
ドリパスなんて三浦君の前日の成績で急遽加えた1頭ですし、
もう少し絞って、ウオッカ2着固定も買っとくべきでした。
その他気になったのは、まず4着のサクラメガワンダー
これまで関東圏では全く結果を出していなかった馬が、
最後あわや3着のところまで来たのですから驚きました。
宝塚記念で福永騎手が、うまく乗っていれば勝てたと言ったのがよくわかりました。
この馬にとって問題は収得賞金が不足していること。
天皇賞でもマイルCSでも登録馬が20を越えた時点でかなり苦しいです。
次は天皇賞裏のカシオペアSですかね。
ただ、そこを勝ってもマイルCSに出られるかというと・・・
今年は素直に、鳴尾記念2勝目を狙うのがいいのかもしれません。
カンパニーは体重を大幅に減らしての5着ですから、
休み明けを考えれば十分な内容でしょう。
しかし、今後のことを考えたら、天皇賞をパスして
マイルCSに絞ったほうがいいかもしれません。

京都大賞典

トーホウアランの差しきり勝ち。
道中は内でじっと脚をためて追走し、直線でもすぐには仕掛けず、
わずかに進路が出来たところを突き抜けて、粘るアイポッパー
外からのびていたアドマイヤモナークの追撃をしのぎきりました。
元々フラットな京都コースが大得意な馬で、ここまで勝った2つの重賞も京都と中京。
体質から順調には使い込めませんでしたが、
5歳秋になり、ようやく能力全開といったところでしょうか。
テン乗り鮫島良太騎手でしたが、内で我慢し抜け出す乗り方はうまいですね。
そこを信じての調教師からの指名だったそうですが、
その期待に見事こたえるすばらしいレースだったと思います。
適正を考えると次走は天皇賞だと思いますが、中2週となりますし、
こちらも次走の選択に関して、陣営も悩ましいでしょうね。
アドマイヤモナークは、日経新春杯同様、外からいい末脚でしたが、
勝馬にうまく乗られてしまい勝ちきれず。
陣営から調子が上がってこないという話もあり、
東スポの調教評価も低かったのですが、レース内容を見ると、
全くそんなことはありませんでしたね。これはだまされました(笑)
アルナスラインを直線でうまく封じたレースぶりもしたたかです。
アイポッパーは、早めに進出して粘りこみをはかりましたが、
上位2頭の末脚にはわずかに及ばず。8歳ですがまだまだ元気ですね。
アルナスラインはスタートも悪ければ、進出するタイミングもダメで、
直線はあっさりふたをされるという、最悪の内容でした。
これでは和田騎手は責められても仕方がないでしょう。
賞金的にも目標のJCに出ることは、外国馬の参戦数にも左右されますが、
ほぼ無理でしょう。58kgを間違いなく背負わされるであろうアルゼンチン共和国杯への
出走を余儀なくされてしまいました。もったいないですね。