東京優駿(日本ダービー)展望

ダービーは今も昔も位置取りが大事なレース。
Cコース替わり初週で行われるようになり、
さらに内の馬場を通れるかという点も重要になりました。
外枠の馬はある程度前につけるか、
昨年のようにスキをみて仕掛けていかない限り、
厳しいと考えていいはずです。


なお去年は大外のアドミラブルを本命にしましたが、
それはもう少しペースが流れて、
かつ同馬がちゃんと仕掛けていけると考えたため。
残念ながらそれはかなわず3着が精一杯でした。
今年は昨年以上に内が有利そうな馬場。
先行出来ない8番より外の馬を本命にするのは、
あまりよろしくないでしょう。


また、皐月賞は上がり最速を繰り出せる馬が活躍するレース。
2003年以降は超不良馬場開催で優勝したロジユニヴァースを除き、
勝ち馬は全て2回以上上がり最速で勝利、
あるいは2戦連続で上がり最速を繰り出していました。
(それ以前もサニーブライアンくらいしか該当しない馬はいません)
もちろん、今回後ろから行っているようではどうしようもなく、
そういう下地がある上である程度ポジションを取れる馬が
優勝候補となります。
それでいて調教でもじっくり乗りこめている馬であれば、
さらによいといえるのですが……
残念ながら枠、上がり脚、調教全てがかみ合った馬は
今年はいないと考えています。
そこで調教はある程度緩めに判断し、強さよりも乗りこみ量を重視。
結果として、印は以下の通りになりました。


◎ゴーフォザサミット
○キタノコマンドール
▲ブラストワンピース
☆ジェネラーレウーノ
ワグネリアン
△ダノンプレミアム
△グレイル
△オウケンムーン
△ステイフーリッシュ
△タイムフライヤー


本命はゴーフォザサミット。
未勝利、500万を上がり最速で連勝し、重賞でも期待されましたが、
追いこみ切れずの競馬で4,7着と連敗。
しかし、蛯名騎手に乗り替わった前走は、
好位追走から直線半ばで追いだすと一気に突き放して完勝。
時計は馬場状態を考えるとまずまずでしたが、
青葉賞はあまり早い時計で走ってしまうと反動が出やすいため、
これくらいで十分。
レース内容も本番に繋がる内容だったと思います。
中間は前走前に比べればややおとなしい調整内容になってしまいましたが、
乗りこみ量は豊富で状態はキープしていると判断。
有力馬に不安がある今年なら突き抜けてもおかしくはないでしょう。
相手筆頭はキタノコマンドール
前走はいかにも仕上がり途上という状態でしたが、
後方から脚を伸ばして権利獲得。
まだ体が固まりきれていない感じはあるものの、
調教内容は今回の方がよく勝ち切るだけの力はあると思います。
フサイチコンコルド以来の重賞未勝利馬によるダービー制覇を
見てみたいですね。
続いてブラストワンピース。
レースをこなすごとに新たな面を見せてくれる底知れない馬。
東京2400Mがマイナスになることはなく、
狙いすました異例のローテーションを問題なくこなすようなら、
無敗のダービー馬誕生もありうるでしょう。
特注にジェネラーレウーノ。
ダービーの傾向からは逸脱した脚質の馬ですが、
何かやらかしてくれそうな魅力を秘めた馬。
スタミナ勝負に持ち込んだとき、あっと言わせることもあると思います。
ワグネリアンは枠発表まで本命を考えていた馬。
調教も絶好でしたし、後は枠だけと思っていたらまさかの17番。
もまれたくない馬で外枠は悪く無いのですが、
距離不安もある中でのことを考えると大きく割り引かざるを得ません。
ダノンプレミアムはアクシデント明けも中間じっくりたてなおし、
最高の1枠1番を引いてまともならあっさりまであります。
ただし、スタンド前発走で、馬体が仕上がりすぎているように思えるので、
気性の悪さが影響してのびきれない可能性もありえます。
以下4頭は魅力こそあれ基本3着、あわよくば2着の穴。
勝ち馬はダノンプレミアムまでの6頭から現れると考えています。


馬券は馬連◎と○軸流し、▲☆、3連複◎1頭軸流し、○-▲☆-▲以下。