菊花賞検討その3

今日はトライアルなどの傾向と、そのレース内容について。

前哨戦とその内容

神戸新聞杯が2007年から2400Mになり、菊花賞に来る馬の傾向も変わりそうな感じ。
2400Mは以前にも増して差しの決まりやすく、
追い込んで上位に来た馬を、そのまま信用するのは危険です。
早め進出で押し切る馬や、好位で折り合っていける馬のほうが、
着順は悪くても信用できると思います。
その点で今年一番評価するのはロードアリエス
内から抜け出しあわやのレースぶりからすると、
京都変わりはかなりプラスでしょう。
問題は好走実績の殆どない1勝馬ということでしょうか。
3,4着のオウケンブルースリベンチャーナインは、
ある程度前が引っ張ってくれることが条件になります。
同じ位置から上がりで負けていますが、ベンチャーは少し外を回した感じですし、
実力差はそうないのではないかと。オウケンが過剰に人気するようなら、
ベンチャーを買ったほうがおいしいように思えます。
ナムラクレセントディープスカイや3,4着馬に比べれば物足りませんが、
混戦の今回なら、まくったときが少々怖いかも。
ただし、小倉以外で3着以内すらないのは気になります。
問題は先行して7,9着のミッキーチアフルとスマイルジャック
差がないとはいえ、完敗の内容ですからね。
ミッキーチアフルは、長距離向きといわれていますが、
前走までの内容からすると、2400Mでギリギリのように思えます。
神戸新聞杯は休み明けでしたが、それを踏まえても足らない感じです。
スマイルジャックは休み明けでそれほど走らない印象もあり、
その後栗東滞在ということを考えると、上がり目はあると思います。
ただ、折り合いの不安が残っており、本命視できるかというと微妙。
スタミナタイプのアグネススターチが出てきますし、この点も不安です。
神戸新聞杯はこんなところです。
続いてセントライト記念
このレースをトライアルに使い、菊花賞にも縁があるのは、
昨年のロックドゥカンブのように、余力残しで圧勝した馬や、
マンハッタンカフェのように主戦からの乗りかわりがあった場合を除けば、
基本的に余力を残して競馬が出来ているかどうかということにつきるかと。
そういった視点で考えると、今年の上位3頭にあまり魅力的ではないですね。
捕まえにいって逆に競り負けたノットアローンは、ノリ騎手騎乗でも評価しづらく、
ダイワワイルドボアは流れに恵まれた点もあって、
京都は悪くないと思いますが、マイネルチャールズ以上の評価はしにくく、
そのチャールズも競り合った時の強さは認めるものの、
春よりは明らかに内容がわるいので、
本番では馬体増(出来れば10kg以上、最低6kg)を条件に
拾えるかなという感じです。
条件戦に関しては、これまで長距離戦を使った馬しか来ていないので、
アグネススターチはまず上げられるところですが、
時計がかなり遅く、前走内容をそれほど信用できるかというと微妙なところ。
ただ、プリンシパルSをミドル以上のペースで逃げて粘っていますし、
相手にスタミナを使わせるレースが出来るという点では評価できます。
前走も55kgで勝ってますからね(この時期の長距離戦で3歳牡馬は普通54kg)
あとは、ダイシンプランやシゲルフセルトをどう評価すべきか
というところになると思います。
距離適正の面ではともに不安があることはいうまでもないですが、
レース内容は優れているので、内容重視なら拾えるかなといったところ。
個人的には前者は父、母父ともに微妙で魅力がなく、
後者は母父と使い詰めが気になるものの、日本古来のスタミナ血統を
内包していることから、おさえたくなるかなという感じです。
普通はどっちもNGですかね。
・・・とまあ、今年の菊花賞、積極的に買えそうな馬がおらず、
さてさて、どうしたものか。3連複7頭ボックスが順当なのかも(笑)